臨床栄養学の過去問 平成23年127問

128問

2015年03月10日 17時46分

23-128 糖尿病に関する記述である。正しいものの組合せはどれか。
a  インスリン依存状態の場合は、スルフォニル尿素薬が有効である。
b  HbA1c値は、過去1~2か月間の血糖の状態を反映する。
c  血圧のコントロールは、糖尿病合併症の予防に有効である。
d  食事療法における脂肪エネルギー比率は、40%にする。
(1) aとb   (2) aとc   (3) aとd   (4) bとc   (5) cとd
 

タイトル

  
a  × スルフォニル尿素薬は、膵ランゲルハンス島β細胞からのインスリン分泌を促進させる。この薬は、インスリン分泌能がある程度保たれていないと効果がない。 よって、インスリン依存状態(インスリンが分泌されていないため、インスリン注射を必要とする状態)の場合は、スルフォニル尿素薬は効かないということで ある。
b   ○ HbA1cとは、血清糖化ヘモグロビン値のことである。血清糖化ヘモグロビンとは、赤血球のヘモグロビンに糖が結合したもので、食事内容、運動量やストレ スの影響を受けやすい血糖値や尿糖値に対して、HbA1cは生理的因子による変動がない。ただし、赤血球の寿命が短縮される貧血では、HbA1c値は低値 を示すため、注意が必要である。HbA1cは、赤血球の寿命が約120日であるため、その半分くらいの時期、つまり、過去1~2か月の血糖の状態を知るこ とができる。
c  ○ 高血圧だと、網膜や糸球体の毛細血管(細い血管)に負担がかかってしまうので、糖尿病の合併症を進行させる。
d  × 食事療法における脂肪エネルギー比率は、20~25%にする。
糖尿病の食事療法(2型糖尿病でなおかつ合併症のない患者における数値)は下記のとおりである。
■エネルギー … 標準体重×身体活動量で算出し、身体活動量は、次のように分類されている。
軽労作の場合:標準体重×25~30kcal
普通の労作:標準体重×30~35kcal
重い労作:標準体重×35kcal
■タンパク質 … 標準体重×1.0~1.2g
■脂質エネルギー比率 … 20~25%
■食物繊維 … 20~25g
■炭水化物 … 55~60%
菓子、ジャム、清涼飲料等はショ糖を多く含み血糖値及び中性脂肪を上昇させ、インスリン抵抗性を悪化させるため、なるべく少なくすることが望ましい。
解答 (4)
 


 

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