臨床栄養学の過去問 平成23年127問

130問

2015年03月10日 17時48分

23-130 「脂質異常症における食事療法の基本」(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版)に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) エネルギー量は、現体重を維持する量とする。
(2) 炭水化物エネルギー比を40~50%とする。
(3) 脂肪エネルギー比率を25~30%とする。
(4) 高トリグリセライド血症の場合は、アルコール摂取量を25g/日とする。
(5) 高カイロミクロン(キロミクロン)血症の場合は、脂肪エネルギー比率を15%以下とする。
*2007年版→2012年版に変更
*問題・解説(1)~(5)を、2012年版に合わせて変更
 
 
 

解説


 (1) × エネルギー量は、標準体重を維持する量とする。
(2) × 炭水化物エネルギー比を50~60%とする。
(3) × 脂肪エネルギー比率を20~25%とする。
(4) × 高トリグリセライド血症の場合は、アルコールの過剰摂取を制限する。
(5) ○ 高カイロミクロン(キロミクロン)血症の場合は、脂肪エネルギー比率を15%以下とする。


*高LDL-C血症と食事
LDL-Cを上昇させる飽和脂肪酸、コレステロール、トランス不飽和脂肪酸の摂取を減らす。飽和脂肪酸はエネルギー比率7%未満、コレステロールの摂取は 1日200mgに制限する。具体的には脂肪含有量の多い肉類や乳類と卵類を制限する。また、LDL-C低下作用を有する食品、特に水溶性食物繊維、植物ス テロールの摂取を増やす。高LDL-C血症(高コレステロール血症)の場合は、脂肪酸のうち、n-3系多価不飽和脂肪酸(EPA、DHA)が有用であると いうエビデンスがある。また、食物繊維にはLDL-コレステロールの排泄を促進する作用があるので、積極的に摂取する必要がある。
*高TG血症と食事
炭水化物エネルギー比をやや低めとし、アルコールの過剰摂取を制限する。n-3系多価不飽和脂肪酸の摂取を増加させる。高カイロミクロン血症では、より厳格に脂質制限を行う。脂肪エネルギー比を15%以下に制限し、中鎖脂肪酸やn-3系多価不飽和脂肪酸を主として用いる。
*低HDL-C血症と食事
適量の飲酒でTGに異常がなければ飲酒制限は必要ない。トランス不飽和脂肪酸及びn-6系多価不飽和脂肪酸の過剰摂取を制限する。
解答 (5)


 

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